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ウルトラファストファッション規制が仏で成立!私たちの服選びへの影響

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毎日のおしゃれをプチプラで手軽に楽しめる激安通販サイト。スマホひとつで可愛いトレンド服が驚くような安さで手に入ると、ついついカゴに入れたくなりますよね。

でも今、そうした「安くて大量に作られる服」の売り方について、世界が大きく変わり始めています。2024年にフランスの下院で可決され話題となった法案ですが、審議と修正を重ねた結果、2026年6月29日にフランス上院でも正式に可決され、「ウルトラファストファッション規制法」が国会を通過・成立しました。

「これからお買い物ができなくなっちゃうの?」と心配になる方もいるかもしれません。今回は、新しく決まった最新のルールと、私たちがこれから手軽に始められる工夫についてお伝えします。

フランスで決まった最新ルール

2026年6月、フランス国会でウルトラファストファッション(超ファストファッション)を厳しく取り締まる法律が正式に成立しました。これは環境先進国であるフランスが、衣服の大量生産・大量廃棄に歯止めをかけるために作った、世界で初めてのとても強力なルールです。

これまでのファストファッションよりも、さらに速いサイクルで数万点もの新作をネットに投入するビジネスモデルが直接のターゲットになっています。私たちの暮らしにも関わる、具体的な変更点は次の3つです。

SNSやインフルエンサーの広告禁止

テレビやネットだけでなく、おなじみのSNS広告やインフルエンサーによる紹介動画も一斉に禁止されます。2027年1月から本格的にスタートするこの規制では、お気に入りのインフルエンサーが「激安でこんなに可愛い服を買ってみた!」と大量に紹介するようなプロモーション(PR)ができなくなります。スマートフォンの画面を開くだけで、ついつい「可愛い!欲しい!」と衝動買いしてしまうような誘惑を減らすことが目的です。

環境ペナルティによる価格の変化

大量生産・大量廃棄をくり返すブランドの服には、1点あたり最大20ユーロ(約3,600円)の環境負担金(ペナルティ)が上乗せされる見通しです。これまでは「1着1,000円」という信じられないような安さで買えていた服も、このペナルティが価格に反映されると、今までのようには気軽に買えなくなる可能性があります。安さの裏にある環境への大きな負担を、価格という目に見える形にする仕組みです。

ネット画面での環境負荷の表示

ネット通販などで服を選ぶ際、その服が作られるまでにどれだけのCO2が排出されたかや、リサイクルがしやすいかどうかといった「環境へのお疲れ度(環境負荷)」を画面に分かりやすく表示することが義務付けられます。私たちはデザインや価格だけでなく、「地球への優しさ」もひと目で確認しながら、納得して服を選べるようになります。

厳しい規制が生まれた背景

なぜフランスは、ここまで思い切った法律を作る必要があったのでしょうか。その理由は、私たちが想像する以上に地球や衣類の現場が限界を迎えているからです。

大量廃棄がもたらす地球の汚れ

超ファストファッションのブランドでは、毎日数千〜数万種類もの新しいデザインの服が作られています。これらはとても魅力的に見えますが、売れ残った服や、ワンシーズンだけ着てすぐに捨てられてしまう服の量は膨大です。その多くはリサイクルされることなくゴミの山となり、地球の環境を汚染する原因になっています。アパレル産業が排出する温室効果ガスは世界全体の約10%を占めるとも言われており、見過ごせない問題なのです。

長く愛されるブランドを守るため

実はフランス国内では、あまりにも安すぎる輸入服が大量に流れ込んできたことで、丁寧に服を作っている現地の伝統的なアパレルブランドや、地域の小売店がどんどん苦しくなっているという現状もありました。今回の法律で集められたペナルティの資金は、環境に優しいサステナブルなブランドへの支援金や、私たちが「お気に入りの服をお直しして長く着る」ときの補助金の財源として使われることになっています。

これからの優しい服選び

遠いフランスで始まったルールですが、この流れはヨーロッパ全体、そしてここ日本にも少しずつ広がっていくと言われています。プチプラが楽しめなくなるのは寂しいなと感じるかもしれませんが、ちょっとした工夫で、お財布にも地球にも優しいおしゃれはたくさん見つけられますよ。

今ある1着を大切に育てるコツ

安いからと何度も買い替えるのではなく、今クローゼットにあるお気に入りの服を少しでも長く、きれいに着続けることから始めてみませんか?

例えば、お気に入りのニットやコートに毛玉を見つけたら、優しく取り除いてケアしてあげる。これだけでも、洋服は新品の時のように元気によみがえってくれます。ちょっとしたほつれを直したり、丁寧にお手入れをしてあげる時間は、洋服への愛着がびっくりするほど深まる特別なひとときです。手をかけるほど愛おしくなるお気に入りの1着を、ぜひクローゼットの中で大切に育ててみてくださいね。

セカンドハンドという素敵な選択

新しく服を買うときに、古着屋さんやフリマアプリなどの「セカンドハンド(中古品)」を宝探しのように覗いてみるのも手軽で楽しい方法です。誰かが大切にしていた上質な服が、お手頃な価格で見つかることもたくさんあります。1つの服が誰かの手から手へと渡り、長く活躍することは、一番身近でワクワクするエコな選択肢です。

ウルトラファストファッション規制に関するよくあるQ&A

Q1:この法律ができたことで、日本でもSHEINやTemuなどの通販サイトが使えなくなってしまいますか?

A: いいえ、通販サイト自体が使えなくなるわけではありません。この法律はフランス国内の広告や販売に対する規制のため、現時点で日本にいる私たちがいつも通りお買い物をすることは可能です。ただし、世界的にブランド側が生産体制や価格を見直すきっかけになる可能性があります。

Q2:ユニクロやH&M、ZARAといったブランドも今回の規制や罰金の対象に含まれますか?

A:いいえ、今回の法律では対象外(適用外)となります。実店舗を持ち、地域の雇用を守りながら一定のサイクルで販売している従来型のファストファッションブランドと、店舗を持たず毎日膨大な新作をネットに投入する「ウルトラファストファッション」は明確に区別されており、今回は後者が狙い撃ちとなっています。

Q3:環境ペナルティ(負担金)として集められたお金は、その後どのように使われるのですか?

A:集まった資金の一部は、衣服の回収やリサイクルをしっかりと行うための専門インフラ(設備)の整備に使われます。さらに、環境に配慮したサステナブルなアパレルブランドへの支援金や、服を大切に長く着るための仕組み作りの財源として役立てられます。

「手持ちの服をもっと大切に着たい」「エシカルなファッションを身近に楽しみたい」と感じた方は、ぜひこちらの記事も覗いてみてください。今日からすぐに試せる、お洋服のお直しや古着を素敵に着こなす手軽なコツをたくさんご紹介しています。☞洋服で始めるSDGs。エシカルにファッションを楽しむコツ

参考
JETRO(日本貿易振興機構):フランス上院、ウルトラファストファッション規制法案を可決、規制強化へ

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sora

「地球と体に優しい暮らし」をテーマに発信するライフスタイルライター。無添加食材の選び方や調味料の活用術、身近な素材で楽しむエコラッピングなど、日常で無理なく取り組めるサステナブルな知恵を提案します。

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